花髪の男

ここしばらく各国の民話集を図書館で借りて読んでいるのですが、その中でハンガリーの民話集はとりわけファンタジックなモチーフが豊富で絵心をかきたてられました。
この絵はその中の『花髪の男』という話から、髪の毛の一本一本が花でできている世にも美しい妖精の王を描いてみました。
この妖精の王、人間の王様の浴槽の水を日々抜いてしまい(花にあげていたのかな)、おかしいなと思った王様がパーリンカ(杏などでできた果実酒)で浴槽を満たしてみたところ、それを飲んだらしく酔っ払ってつかまってしまいます。
幼い王子に頼んで逃がしてもらったのですが、王子はそのお仕置きにおじいさんのところへやられてしまい、さらにその道中で家来に殺されそうになったり家来に王子の座をのっとられておじいさんに嘘つきよばわりされたりと散々な目に遭います。
しかしところどころで花髪の男が王子を助け、王子は無事おじいさんと和解してめでたしめでたしというお話。

この絵は現在展示中です。
一応文章を抜粋したキャプションはつけましたが、わかりにくいかなと思って解説してみました。