風神雷神

11月の学研・城戸真亜子アートスクールの課題は『風神・雷神を描く』でした。

『風神・雷神図屏風』は琳派の創始者といわれる俵屋宗達が仏教の十二神将から風神・雷神の二名だけを抜き出して装飾的に描いた有名な作品で、その後“琳派”の名前の由来になった琳派の完成者、尾形光琳やその後の琳派の継承者たちがそれぞれに同じ題材を描き、琳派継承の象徴のようなものになっています。

これを鑑賞して自分なりに描くという課題で、大人でもなかなか難しいものだと思います。

何年か前までCMで風の神様が「風邪ひいてまんねん」と言っていたので、ある程度の年齢の人には親しみがありますが、小学校の低学年の子供たちはおそらく観たことがないでしょう。
こんな異様な神様の図をいきなり見せられて子供たちがノッてくれるのか、かなり心配でした。

しかし、課題をやる前の回にあらかじめ作品のコピーを渡していたこともあって、当日はもう描きたくて仕方ないという感じで描き始め、みんなそれぞれですがエネルギッシュな作品、装飾的な作品など、本当にバラエティーに富んだ作品ができました。
軽々と自分の能力の垣根を越えていく、こどもって凄いなと毎回思わされます。

↑こちらは研修会で北浦和教室のもう一人の先生と共同制作した雷神です。
大人がみんなで大きな作品を共同制作している様子は学園祭前のようでおもしろかったです。

ちなみに学研・城戸真亜子アートスクール講師ブログ
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にもたまに記事を書いています。
ハンドルネームHIYOKOが私の記事です。よろしければご覧ください。