鉄器成型

河内国平さんのところで鍛錬してもらった鉄を、和歌山の野鍛冶大川治さんのところで道具に仕立ててもらいました。
“野鍛冶”というのは、刀専門の刀鍛冶と違い、生活道具全般を作ってきた職人さんのことです。
人々の要求に応じてさまざまな道具をつくってきた野鍛冶の人々がいたからこそ、使い勝手のよいさまざまな道具が生まれてきたのでしょう。

大川さんは弟子などがいないので、一人で全ての作業をしていきます。
もちろん機械も使って作業をしますが、重要な成型の作業は大川さんがその手でやっていきます。
そのお歳からは想像できないような腕の筋肉を躍動させながら鉄を打っていく大川さんの姿が印象的でした。

赤く焼けた鉄が少しずつ、鉄が斧らしい形になっていきます。

出来上がっ斧を見て完成が上がりました。
“美しい”としか言いようのない光り輝く斧の姿。

これが九十九里浜の砂鉄からできたとは本当に信じられませんでした。

この斧で木を切る様子は映画で見られます。
映画は明日まで公開です。
今後の公開は決定していないので、劇場で見られる最後の機会かもしれません。
是非、劇場へ!