奄美大島の海

ポートフォリオを作り直すために昔のスケッチブックを見返していたら、奄美大島与論島を旅したときのスケッチが出てきました。
ものすごく美しい海の色。
誇張したわけではなく、むしろどんなに美しい色を重ねたとしても伝えきれないほどの色でした。
今ならiphoneで撮ってFBにアップしたりしてるのだろうけど、当時は大したカメラも持っていなくて、感動をリアルに伝えられるのはスケッチだけだったんだなーと懐かしく思います。
今は簡単に気持ちを共有できるけど、そのぶん自分の中で深まるものは少なくなってしまったのかもしれないですね。
スケッチを見てると、そのときの風の温度とか湿度とか太陽の明るさとか、ぶわーーっといてもたってもいられないような鳥肌が立つような感動とかをリアルに思い出せます。
写真なら一瞬でなんとなく残したいものは残せるけど、私は写真家ではないので、やっぱりスケッチを描くのがいちばん伝わるんだろうなと改めて思いました。

このときは、青春18切符で二日間かけて鹿児島まで行って、フェリーで屋久島に行って山に登って、鹿児島に戻ってからフェリーで与論島に行って、奄美大島に行って、沖縄本島に行ったのでした。
全部で20日間くらいの旅でした。
贅沢な時間の使い方をしていたなぁ。

奄美大島では、一人旅だったのだけど宿で出会ったお姉さんたちと海で遊んだり、海でスケッチしてたら出会った高校の先生に島を案内してもらったりして過ごしました。
先に帰るお姉さんを見送りに港に行ってテープの端と端を持って別れを惜しんで島のひとの気分なんか味わってしまったりして。
なんだかとても楽しい思い出が残っています。