那須高原の花のスケッチ

何年か前に那須高原で描いた花のスケッチ。

那須高原には子どもの頃から家族でよく行っていました。
両親とも実家が家の近所だった私には、第二の故郷的な場所です。
森の中でカブトムシを探したりトンボを追ったり大きな石に登ったり川遊びをしたり、木にぶら下げたブランコで遊んだり、アケビを採ったり、川のそばでスケッチをしたり。


最近3.4年ぶりに那須高原に行きました。
知り合いから借りた放射線測定器も持って。

ホットスポットになっていると聞いてはいたものの、やはり私の住む地域よりずっと高い値が出ました。
草の間や雨どいの下や道の端など、雨水が溜まるところは特に高い値が出ていました。
子どもが興味を示して遊ぶようなところなので、小さい子どもを外で遊ばせるのには勇気がいるなと思いました。
街中は、小学校などこどものいる場所を中心に除染が進んでいるのでそこまでではないのでしょうが、私が行った場所は個人的に除染しない限りは当分このままでしょう。


見た目は何も変わりません。
豊かな自然、心地よい風。
こどもの頃の思い出の詰まった大好きな場所です。

その場所で安心してこどもを遊ばせられないことは、なんだかとても寂しいです。

故郷を追われた人の気持ちが、ほんの少しだけわかりました。