いちめんなのはな

風景
山村 暮鳥

いちめんなのはな
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いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんなのはな

いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
ひばりのおしゃべり
いちめんなのはな

いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
いちめんなのはな
やめるはひるのつき
いちめんなのはな



文字が色を持ち、なのはなに見えてきます。
そして聞くでもなく聞こえてくるひばりの声、遠くに聞こえてくるむぎぶえ。
絵画のようでもあり、音楽のようでもあり、その両方に勝ってしまっている詩だなあと思います。

今月の小学生対象あーとの間では、この詩を読み、音楽を聴きながら、本物の菜の花を見て描きます。
子供達が想像を広げてどんな絵を描いてくれるのか、とても楽しみです。