3つの心臓

前回の更新から随分経ってしまいました。
個展が終わった途端気が抜けてしまい、疲れがどっとでたようです。
 
 
それも仕方のないことと言い訳させて貰えば、私の体の中に、今心臓が3つあるのです。
一つは通常通り左胸に。
あとの二つは子宮の中に。
 
現在妊娠7ヶ月。
二卵性双生児がお腹の中に育っています。
 
自分が双子を妊娠するなんて思ってもみませんでした。
そして双子を妊娠することがこんなにも一人を妊娠することと違っているとは考えてみたこともありませんでした。
 
まず上の娘のときの産院で妊娠を確かめたのですが、多胎だとわかった途端、他の病院送りになりました。
 
多胎は妊娠中も出産もハイリスクになるので、NICU(新生児集中治療室)などがある総合病院でしか出産を受け入れてくれません。
 
家から徒歩で行ける病院での出産は叶わず、電車か車で通える範囲の病院を探しました。
双子の出産は帝王切開のみという病院がほとんどだったのですが、状態が良ければ普通分娩も可能という病院をどうにか分娩予約できました。
 
妊婦検診は普通妊娠中期になれば1ヶ月に一回ですが、多胎はよく経過を見ることが必要なので常に二週間に一回検診に行っています。
病院は予約していても診察まで3〜4時間かかることが多く、1日つぶれてしまいぐったりします。
 
つわりは多胎だから重くなるとは言い切れないようですが、私にとっては間違いなく上の娘のときよりも重かったです。
 
お酒を飲みすぎてもう少しで吐きそう、吐いちゃう。。という状態が朝から晩まで2ヶ月くらい続きました。
4月ごろから気持ち悪くなり始め、ゴールデンウィーク前がピークでした。
冷蔵庫を開けては匂いで吐きそうになり、冷凍庫も、流しも、夫の上着も凶器のようでした。
 
つわりが終わったと思ったらすぐにお腹が大きくなり始め、胃が圧迫されだんだんに体が不自由になってきます。
一人の妊娠の安定期のように楽な時期がまるでなく、かれこれ半年ほどずっと不調が続いています。
 
個展の開催時期が比較的楽だった時期にあたり、本当に助かりました。
 
すでにお腹は娘のときの妊娠9ヶ月くらいになってしまっています。
それでもお腹の中の子供達はまだ700g程度しかなく、まだあと3ヶ月くらいはお腹の中で保たせなくてはいけません。
 
体がもつ気がしません。
 
 
多くの人がそうであるように双子というと、かわいい、不思議、面白い(でも二人同時の育児は大変そうだなー)という程度のイメージしかありませんでした。
妊娠中も想像される産後もこんなにハードだとは思いもしませんでした。
 
マタニティブルーもあるのでしょうが体が辛くなっていくのに比例して、気持ちがどんどんネガティブになっています。
 
とはいえお腹の中の子供達は元気に育っています。
右と左でそれぞれに元気に動いているのを感じるのは不思議で面白いです。
 
これからどうなることやら分かりませんが、滅多にできない経験だと思ってどうにか楽しもうと思います。