標本箱

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きのこ標本箱

今回の個展ではきのこの切り絵を標本箱に入れたものを多く展示しています。

 

切り絵を標本箱に入れるという展示の仕方を始めたのは、廃校になった中学校での展示をしたのがきっかけです。

中学校の教室での展示を思い浮かべたとき、きのこの切り絵を標本箱に入れて古い学校の机にずらっと並べた様子が頭に浮かんできました。

それまでは切り絵を普通のアクリル額などに入れていましたが、標本箱に標本のピンで止めることで和紙という素材の繊細さが際立ちました。

切り絵は影も美しいと思うのですが、この方法なら箱の中に落ちた切り絵の影も同時に楽しんでもらうことができます。

また、実際にはこのような綺麗な標本にはできにくいきのこの標本を並べるという面白さ、フィクションのきのこにもキャプションをつけることで実際にあるものを収集してきたかのようなおもしろさが出せたと思います。

オリジナルの標本ラベルには「採集者」として私の名前を入れています。

名前と学名の欄があり、学名が入っているものは実際にあるきのこに比較的忠実に作ったもの。学名がないものはかなりフィクションに近いものです。

 

標本箱を部屋に飾るということに抵抗のある人も多いのでアクリル額に入れたものも同時に用意していますが、意外と標本箱は部屋に飾りやすいです。

ベッドサイドや玄関の靴箱の上、飾り棚の上にちょこんと置くだけで絵になります。

 

今回はすべての標本箱の背面に吊り金具と紐もつけていますので、壁にかけることもできます。

 

標本箱なので、蓋はぱかっと開きます。

蓋を開けてガラス越しだはない切り絵の本当の質感を楽しんでもらえるのも標本箱に入れる面白さだと思います。

 

これだけたくさんの標本箱を並べることは最近あまりないので、実物を見たいと思われた方は今回の個展に足を運んでいただけたらと思います。

 

 

 

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2/16〜3/3

東急目黒線 西小山駅すぐのcurl up cafe http://curlupcafe.com

にて

竹村東代子個展

「きのこの切り絵標本」

〜緻密で自由なきのこの世界〜

 

残り3日となりました。

最終日、3日は朝11時過ぎから閉店の19時まで在廊予定です。

17時ごろから順次片付けに入ると思います。

土日はカフェが混み合いますので、事前にお問い合わせ、ご予約いただけるとスムーズです。

カフェの詳細はこちらより

http://curlupcafe.com

ご予約は

03-5755-5393

よりご希望の日時、人数などをお伝えください。