2021

ご挨拶が遅くなりましたが、2021年もよろしくお願い致します。

2020年に引き続き、先の見通しの立たない暗い雰囲気でスタートした2021年ですが、少しでも明るい気持ちになるようにととにかく華やかな絵柄の年賀状にしました。


諦めず、道を見つけて、いい仕事をしていきたいと思っています。

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アカソ

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アカソ

その辺に生えてる、ほとンフォ意識することのないような地味な草ですが、昔庶民が着る衣服の原料として使われていました。

繊維を取り出そうと実験してみたことがあるのですが、これがとても大変で、よくここから糸を紡いで布にしたなと感嘆しました。

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こちらは葛の花です。

葛もその辺に繁茂していますよね。

特に水辺の空き地などに多いようです。

今でも広く使われている葛根湯で知られるように、根っこは風などの諸症状に効きます。

また、繊維は布などに使うことができ、昔は重宝される植物だったようです。

 

花に目を向けることはあまりない植物たちですが、こういう地味で綺麗な花が咲いているのを見つけて少しは人の目に止まるように描けると、とても嬉しくなります。

 

オダマキ

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オダマキ

少し時期が過ぎてしまいましたが、オダマキの花のスケッチです。

なんだか不思議な形の花ですよね。

オダマキという名前は、機織りの際につかう糸玉に由来するそうです。

カラムシアサ(麻)、コウゾ(楮)の繊維を糸にしたときに丸めておくものをそう呼ぶのでそうですが、今となってはほとんど見ることもないですよね。

 

今でもメジャーな夏の涼しい衣服の生地と言えば麻です。

綿花の栽培が広まる以前の庶民は冬でも麻やカラムシなどの今でいうと「涼しい」生地の服しか着られなかったのに、冬をどうやって乗り切っていたのかと思います。

 

綿や絹の生地に綿を詰めた「綿入れ」が少し前の人々にとってどんなに温かいものだったか。

ウールでできた厚手の生地がどんなに頼もしいものだったか。

 

石油でできた生地にダウンを詰めた衣類が低価格で手に入る世の中になるなんて、ほんの数百年前の人たちは思いもしなかったでしょうね。

 

オダマキの花を見ながら、カラムシや麻の糸玉が身近だった時代に思いを馳せていました。

トキワマンサク

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トキワマンサク

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紅花トキワマンサク

葉っぱの色が特徴的なベニバナトキワマンサク

垣根に使われることが多いようです。

花の季節は一層鮮やかに一面ピンクになります。

 

生垣って、手入れは大変ですがやっぱりいいものですよね。

 

イギリスの庭園の間の生垣はたくさんの生き物の移動路になっているそうです。

街路樹も減りがちな今の日本の中で、家の境界をみんなが垣根にしたら生き物の住む場所も増えてアスファルトの暑さも軽減されるのではないかななんて妄想しています。

アオダモ

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アオダモの花

 

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アオダモの木

アオダモと言っても名前にはピンとこない人が多いと思いますが、シンボルツリーとしてよく植わっているので見ればわかると言う人も多いのではないでしょうか。

細くて綺麗な木肌の立ち姿の綺麗な木です。

花は白くて地味ですが、私は爽やかで好きです。

 

私の住む浦和ではどんどん人口が増えて、古い家の土地をいくつにも分け田母野が新しい家に生まれ変わっています。

手入れのしやすい最低限の庭に数本の木を植えただけの家が多く、手入れのしやすさや爽やかさでは共感できるのですが、木陰を作り出すような大きな木のある家が減っていることが寂しく思えます。

私の夢は果樹園のような庭のある家に住むことです。

食べられる果実がなる木が数本と、木陰を作り、木登りもできるような大きなどっしりとした木があったらいいなと思っています。

 

イブキジャコウソウ

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イブキジャコウソウ

 

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イブキジャコウソウ

イブキジャコウソウという花です。

見たこともない花を描かなくてはいけないこともあります。

イラストの仕事を始めた頃は図書館で図鑑などをコピーしていましたが、今はweb検索で海外の画像まで調べらレルので簡単に資料が手に入るようになりました。

いつか本物を見てみたいなと思いながら、珍しい花はなかなかお目にかかれません。

ローズ

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ローズ

バラの花

バラは、いかにも!という題材であまり好きでなありませんでしたが家で育てるようになってからだんだん好きになってきました。

やはり、何と言っても華やかですよね。

ベランダからバラがのぞいているとなんとも誇らしい気持ちになります。

 

形、色、香りなど品種の多種多様さからもどれだけ人間に愛されてきた花なのかということを感じます。

しれば知るほど、色々な品種を育てたくなってくるのはバラの魔性なのでしょうか。