捨てる女

捨てる女

世界屠畜紀行の内澤旬子さんの本。
タイトル通り、ひたすらモノを処分していくハナシ。

イラストの資料や製本に使えそうなもの、珍しい本、などなどなど…とにかくたくさんのモノに囲まれて暮らしていた筆者が、病気を契機に突然何も無い部屋に住みたくなり、どんどんいろんなものを処分していく。
といってもただ捨てるだけではないし、持っているものがそこらへんにあるようなものではないので、読んでいるだけでもものすごく面白い。

自分を取り囲んでいるものって、いつの間にか思い出や物語を背負ってしまってなかなか捨てられなくなってしまう。
それらのないクリーンな空間は気持ちよくて、でも本当にそれがいいことなんだろうかということも考えさせられる。

私も、実家のモノをゴミ袋3個分くらい処分しました。