本日14時半頃から19時まで
本日14時半頃から19時まで在廊しています。
会期が11日までなので、あとちょうど一週間。
久しぶりに会えた人、DMやブログ、各種メディアを見て初めて来てくれた方、通りがかりの方、色々なご縁があり嬉しいです。
今日も素敵なご縁がありますように。
乃木坂Books and Modernにて
5月20日(金)〜6月11日(土)
『竹村東代子作品展 魔術的な午後〜ハンガリー民話の世界』
開催中。
http://booksandmodern.com/gallery/569/
ハンガリー民話をテーマにした作品約20点。
ライフワークのきのこや動植物をてーまにしたさくひんやく40点を展示販売。
木、土曜日は在廊。
在廊中は切り絵の実演も行います。
今日の読売新聞朝刊、東京版に展示の案内掲載されています。
今日の読売新聞朝刊、都内版に展示の案内が掲載されています。
お手元にある方はどうぞ見てみてください。
takemura-toyoko.hatenablog.com
このブログの記事、FBなどで思いがけず拡散されているようです。
拡散していくれているのは主に作り手、またはギャラリストの方など発信する側の方なのだと思います。
共感してくださる方が多かったということなのでしょうが、たくさんの人が見てくれたということは不快な思いをされた方もいたのではないかと思います。
アーティストはこういうことを言うべきではないという意見ももらいました。
ですが、作品を見てくださる受け手の方にも、少しでも今まで考えたこともなかったアーティストの苦労、生活について思いを馳せていただけていたら嬉しいです。
ブログを見て「作品が良かったので」と展示に来てくださる方も何人かいて、ブログが多くの人に読んでもらえたことでご縁が生まれたのだと思うと書いてみて良かったです。
私自身も、余裕がある時はなるべく作家物を買うようにしています。
結婚式の引き出物を用意する際、「どうせ大枚叩くなら!」という思いと「普段作家物を手にすることのない人にも作家ものの良さを知ってもらいたい」という思いから大学の先輩の漆作家さんにお願いしてお椀を作ってもらいました。
私たちにとっても、受け取ったゲストの方にとっても、その器は他の引き出物とは一味違った特別な記念になったと思います。
最近は手作り品販売サイトなどを通じて作家物、一点ものを手にする機会も増え、若い人も抵抗なく買えるようになってきています。
大量生産、大量消費。
誰もが知っている物がいいもの、誰もが持っているものが欲しい、という時代から、少しずつ世の中がシフトしていけばいいなと思っています。
怪物王女
あるところに怪物にされてしまった王子がいて、その王子がよその国の美しい王女様を怪物にしてしまいました。
王女は生ける屍となり、教会に安置されますが、毎晩起き出しては見張りの兵士を八つ裂きにします。
99人が八つ裂きにされた後、聖者の助言を受けた貧しい若者がやってきて王女の見張りにつきます。
教会中を若者を探して破壊し回る怪物王女。
若者は空の棺の中に隠れ難を逃れ、午前1時を過ぎたところで王女は怪物の姿から王女の姿に戻り、若者と結ばれます。
99人を八つ裂きにした王女があっさりハッピーエンドになってしまっていいのか?とツッコミを入れたいところ。
そして最初に出てきた怪物王子はその後二度と出てきません。
キーパーソンかと思ったのに…!
その置いてけぼり感がたまりません。
乃木坂Books and Modernにて
5月20日(金)〜6月11日(土)
『竹村東代子作品展 魔術的な午後〜ハンガリー民話の世界』
開催中。
http://booksandmodern.com/gallery/569/
ハンガリー民話をテーマにした作品約20点。
ライフワークのきのこや動植物をてーまにした作品約40点を展示販売。
木、土曜日は在廊。
在廊中は切り絵の実演も行います。
本日14時ごろより子連れで在廊予定です。
会期延長になりました。11日(土)まで
乃木坂books and modernにて開催中の
『竹村東代子作品展 魔術的な午後〜ハンガリー民話の世界』
6月9日までの予定でしたが11日(土)まで会期が延長されることになりました。
今後の在廊予定
明日1日(水)、2日(木)、4日(土)、9日(木)、11日(土)
7日、8日もどちらか行こうと思っています。
燭台猫マターン
ハンガリー民話「燭台猫マターン」よろナイフを持つマターン。
ある王様のところによくしつけられた猫、マターンがいました。
マターンは王様の燭台を捧げ持ち、一緒に食卓につくことを許されていました。
ところがある日、「しつけより野生の方が強い」ということを王様に示すため、従者が食卓にネズミを放ちます。
本能のままにネズミを追いかけたマターンは、罰として食卓につくことを禁じられてしまいました。
そのことを恨んだマターンは、王様の喉を噛み切ってしまいましたとさ。
燭台を健気に掲げる猫マターン。想像するとすごく可愛いです。
民話というより寓話といった話ですが、突然のバッドエンドが民話らしいです。
私のイメージではマターンはふわふわの白い長毛で、怖いくらい青い目の猫。
可愛さと怖さを出せていたらいいなと思います。
乃木坂Books and Modernにて
5月20日(金)〜6月9日(木)
『竹村東代子作品展 魔術的な午後〜ハンガリー民話の世界』
開催中。
http://booksandmodern.com/gallery/569/
ハンガリー民話をテーマにした作品約20点。
ライフワークのきのこや動植物をてーまにしたさくひんやく40点を展示販売。
本日14時半頃から19時まで在廊。
在廊中は切り絵の実演も行います。
今後の在廊予定
1日(水)、2日(木)、5日(土)など
若冲展に思うこと〜アーティストは霞を食べては生きられないです。
伊藤若冲展、大盛況でしたね。
4時間待っても見たい気持ちはわかります。
若冲は素晴らしいです。
でも、いつも思うことですが、巨匠(もう死んでる人)の絵を観に美術館に行くお金と労力を、生きてるアーティストにもう少し使ってくれないかと…。
上野に行って美術館の入場料2000円弱を払い、図録やグッズを買い、ランチしてお茶してお土産を買って帰る。
このお金があれば、若手アーティストの作品なら買えてしまいます。
(もちろん私のも)
若冲は、偉大なる素人的なあだ名があるくらいの人で、厳密に言うと絵を売って生きていた絵描きではありません。
青物問屋の後継(豪商のボンボン)として生まれ、親の後を継いで商いをしながら趣味で絵を描いていたものの、商売は性に合わず早々に隠居して絵に没頭します。
あちこちから頼まれて絵を描いてはいたものの、気楽な隠居の身。
絵を売って生活を立てていく必要はないので、実験的な制作をしたり、超時間をかけて一点を描いたりということができたのでしょう。
日本では
「絵は売るものではない」
「芸術家は商売のことなど考えず芸術に没頭するべきだ」
と思っていらっしゃる方も多く、美術大学の教授もそのように指導する人が多いくらいですが、
大学教授はお給料もらってますから!
絵は売らなくても食べていけますから!
ゴッホやゴーギャンに傾倒した大正時代の白樺派の方々がそんなことを唱えたおかげで今でも日本ではそんな考えが浸透していますが、
白樺派の方々はだいたいみんなボンボンですから!
生活に困ってませんから!
ゴッホも弟が生活の面倒見てくれてますから!
と叫びたいです。
上野の中心で。
若手アーティストの作品展は入場無料です。
見ていただいたら、褒めていただいたらもちろん嬉しいです。励みになります。
が、それだけではアーティストには何のお金も入りません。
アーティストはみんな、展示をするのにお金をかけています。
作品の材料費、額装代、DM制作費、DM発送費、会場費、作品の送料、交通費、オープニングパーティの費用など。結構な負担です。
もちろん労働力も、作品を制作する労力だけではなく、額を買い集めたり、作品を搬入し会場の設営をしたり、DMの発送作業をしたりとかなりの時間と労力を費やしています。
「好きでやっていることなんだから、趣味みたいなものでしょう?」
と言われるとまあそうなんです。仕方ありません。
でも定年後の余裕のある方々の趣味と違って、若手アーティストは生活かけてやっています。
バブルの頃(知らないけど)のように、一点何百万何千万するわけじゃありません。
でもバブルの頃と違って、企業やバブリーなお金持ちがヒョイヒョイとそれを買ってくれたり自治体がポンと大きな仕事をくれたりもしません。
今のアーティストを支えることができるのは、普通の生活に少しだけ余裕のある、普通の人たちだと思います。
そして、今のアーティストたちができることも、普通の生活をする人たちの普通の生活を、作品で少しだけ豊かにしたり楽しくすることだと思います。
私もいつもそう心がけて制作しています。
そんなわけで、
若冲展に行ったあなたも、行ってないあなたも
少しだけ
「生きているアーティストの作品にお金を払う」
ということに目を向けていただけないでしょうか?
(切実)
乃木坂Books and Modernにて
5月20日(金)〜6月9日(木)
『竹村東代子作品展 魔術的な午後〜ハンガリー民話の世界』
開催中。
http://booksandmodern.com/gallery/569/
ハンガリー民話をテーマにした作品約20点。
ライフワークのきのこや動植物をてーまにした作品約40点を展示販売。
木、土曜日は在廊。
在廊中は切り絵の実演も行います。
花髪の男
ハンガリー民話より「花髪の男」
ある王様の浴槽の湯が毎日なくなるので不審に思って浴槽にパーリンカ(ハンガリーの蒸留酒)を満たしておいたところ、髪の毛が全部花でできた妖精の王様が眠りこけていました。(髪の毛の花に水をやっていたのか?なぜわざわざ王様の浴槽から?)
捕まってしまった妖精の王、花髪の男は王子をそそのかして逃がしてもらいますが、その王子は罰として一人で「名付け親の老王」(おじいさん?)のところへ行かされ、その途中に馭者や従者に殺されそうになったり王子になり変わられて奴隷のように働かされたりと散々な目に。。
最後は花髪の男が助けてくれましたが、王子は飛んだとばっちりでした。
とこんなお話です。
このお話の「花髪の男」に強く惹かれて、髪の毛を切りたくて切りたくて6枚も切ってしまいました。
妖精の王様で、超美形なくせにちょっと間抜けな花髪の男。
ハンガリー民話には、他の国の民話には見られない不思議なモチーフでがいっぱいです。