DMのこと
開催中の個展のお知らせです。
こちらは友人のグラフィックデザイナー保田卓也氏にデザインしてもらいました。
保田くんは、学生時代からの友人で、今までも友達のよしみで名刺やポートフォリオ冊子のデザインをしてもらいました。
いつも、文字組みなど美しく上品にまとめてくれます。
仕事と子育てで忙しい中で私の依頼まで受けてくれりこと、いつも感謝感謝です。
夫婦で、日本国憲法をわかりやすく学ぶ
憲法のきほん
というサイトやワークショップも開催しています。
日本国憲法を手に取りやすい冊子にまとめたものは昨年のグッドデザイン賞を受賞していました。
http://www.g-mark.org/award/describe/44769
こちらは私も購入しましたが、スマートで美しい冊子になっていると改めて読む気になりますね。
全文をさらっと読めて、意外と短いこと、平易な文章で書いてあることに気づかされました。
改憲反対、賛成、とか、いろんな立場で論じたり、知ったかぶって意見を言ったり、なんだかわからないままにしておくよりも、まず一度全文を読んでみることってとても大事だと思います。
個展の案内の文章、私のプロフィール文はライターの伊藤大輔さんhttp://rasdaisuke.com/category/blog/
に書いてもらいました。
個展のタイトルもまとめてもらい、とても伝わりやすいタイトルになったと思います。
短時間話を聞いただけで、簡潔にわかりやすくまとめてもらい、言葉のプロってやっぱりすごいなぁと思いました。
いろいろな人の力を借りて出来上がったこの個展の案内、とても気に入っています。
明日はいよいよ最終日。
12:00〜18:00在廊予定です。
標本箱
今回の個展ではきのこの切り絵を標本箱に入れたものを多く展示しています。
切り絵を標本箱に入れるという展示の仕方を始めたのは、廃校になった中学校での展示をしたのがきっかけです。
中学校の教室での展示を思い浮かべたとき、きのこの切り絵を標本箱に入れて古い学校の机にずらっと並べた様子が頭に浮かんできました。
それまでは切り絵を普通のアクリル額などに入れていましたが、標本箱に標本のピンで止めることで和紙という素材の繊細さが際立ちました。
切り絵は影も美しいと思うのですが、この方法なら箱の中に落ちた切り絵の影も同時に楽しんでもらうことができます。
また、実際にはこのような綺麗な標本にはできにくいきのこの標本を並べるという面白さ、フィクションのきのこにもキャプションをつけることで実際にあるものを収集してきたかのようなおもしろさが出せたと思います。
オリジナルの標本ラベルには「採集者」として私の名前を入れています。
名前と学名の欄があり、学名が入っているものは実際にあるきのこに比較的忠実に作ったもの。学名がないものはかなりフィクションに近いものです。
標本箱を部屋に飾るということに抵抗のある人も多いのでアクリル額に入れたものも同時に用意していますが、意外と標本箱は部屋に飾りやすいです。
ベッドサイドや玄関の靴箱の上、飾り棚の上にちょこんと置くだけで絵になります。
今回はすべての標本箱の背面に吊り金具と紐もつけていますので、壁にかけることもできます。
標本箱なので、蓋はぱかっと開きます。
蓋を開けてガラス越しだはない切り絵の本当の質感を楽しんでもらえるのも標本箱に入れる面白さだと思います。
これだけたくさんの標本箱を並べることは最近あまりないので、実物を見たいと思われた方は今回の個展に足を運んでいただけたらと思います。
2/16〜3/3
東急目黒線 西小山駅すぐのcurl up cafe http://curlupcafe.com
にて
竹村東代子個展
「きのこの切り絵標本」
〜緻密で自由なきのこの世界〜
残り3日となりました。
最終日、3日は朝11時過ぎから閉店の19時まで在廊予定です。
17時ごろから順次片付けに入ると思います。
土日はカフェが混み合いますので、事前にお問い合わせ、ご予約いただけるとスムーズです。
カフェの詳細はこちらより
ご予約は
03-5755-5393
よりご希望の日時、人数などをお伝えください。
切り絵ワークショップ
curl up cafeにて切り絵のワークショップを開催しました。
こちらは全部参加された方たちの作品です。
いつもは和やかにお茶を飲みながらのワークショップだそうですが、今回は1時間半ほどみっちり集中して切り絵に取り組んでもらいました。
下絵を描いて、輪郭を切り抜き、ヒゲ、鼻、毛の感じを切り抜いていき、最後に目を切り、仕上げました。
みなさん、ワークショップの常連さんだけあって、手先の器用さ、集中力などかなりものもでした。
それぞれの猫さんたちの特徴も出ていて可愛い、ステキな作品ができたと思います。
大人向けに切り絵のワークショップをするのは初めてでしたが、また是非やりたいです!
本日在廊です。
イチリンタケ
きのこのような、一輪の花のような。
私たちが目にする「きのこ」は子実体といって、子孫を残すためだけに現れる部分です。
本体の菌糸体は子実体よりはるかに大きく土の中に広がっているそうで、その大きさを調べたら世界一大きな生命体だったという実験もあります。
きのこも花も、子孫を残すという使命は同じ。
その限られた期間の美しさが、胸を打つのかなと思います。
今日は15時ごろまで在廊です。
訳あって着物です。
11:30〜猫のいない方のスペースで、切り絵のワークショップをやっています。
今回の定員はすでに埋まっていますが、また9月にも開催予定です。
そのあとほかの仕事のために移動します。
忙しい一日になりそうです。
猫カフェの常連さんたちだけでなく、わざわざ展示のために足を運んでくださる方もけっこういて、ありがたいです。
私はあまり在廊できていませんが、その間もおもてなししてくれる猫さんたちに感謝です。
2/16〜3/3
東急目黒線 西小山駅すぐのcurl up cafe http://curlupcafe.com
にて
竹村東代子個展
「きのこの切り絵標本」
〜緻密で自由なきのこの世界〜
切り絵の道具について
展示の際、いつも訊かれるは切り絵の素材、使用している道具などについて書いておきたいと思います。
私の切り絵の素材は、越中和紙という、富山の和紙を使用しています。
薄く、均質で切り絵に向いた紙です。
で購入し、日本画の水干絵の具で染めて、思い通りの色に染まってから切り絵に使用しています。
以前は墨で染めるだけでした。
黒にしないと切り絵の線がよく見えてこなかったからです。
あるとき思いついて裏面から墨で染めてみたところ、おもて面が鮮やかな色でもはっきりと線画見えて来ることに気づきました。
表面に染み出してくる墨の色や、切り口に墨の色が見えてくるせいかもしれません。
ナイフはよくあるデザインナイフです。
特にこだわりはありませんが、使い慣れているのでこれを使い続けています。
刃は45度の物を使用しています。
こだわりがあるのはカッターマットの方で、
こちらのOLFAのマットを使用しています。
他のマットとは全く切れ味が違ってくるのでマットは重要です。
下書きはほとんどしません。
しかしアウトラインは重要なので慎重に。
裏面に墨を塗ってあるので、白や水色の色鉛筆で裏面から軽く下書きをし、切っていきます。
細かい部分はフリーハンドが多いです。
細かく下書きをしないので、出来上がるまでどんな感じになるのかは自分でもわかりません。
ちなみに出来上がりのタイミングは、おもてから光に透かしてみて、「グッとくる仕上がりになっているか」で決まります。
現在個展開催中です。
(開催情報)
竹村東代子個展「きのこの切り絵標本」
〜緻密で自由なきのこの世界〜
15年ほど前から、きのこに魅了されて切り絵をはじめました。それまで描いていた植物と違って、きのこは緻密ながらに生物的法則がなく自由に満ち、まだまだ未知の世界が残っています。この展示では既存の種の模写から、空想上の新種まで、切り絵標本として表現しました。私にとってきのこの魅力とは“万華鏡をのぞき込んだ時のような非日常感”。そんな体験をこの展示から感じ取ってもらえたら嬉しいです。
2019年2月16日(土)〜3月3日(日)
東急目黒線 西小山駅徒歩1分
curl up cafe
http://curlupcafe.com
※猫カフェですのでカフェ代が必要になります。
詳しくはcurl up cafeのwebsiteをご覧ください。
竹村 東代子
イラストレーター、切り絵造形作家。武蔵野美術大学日本画卒業。日本画のテイストを生かした緻密な植物のイラスト、和紙を使用した細密な切り絵作品を得意とし、書籍や広告、企業広告として多くの作品を発表している。
■
今週のお題「雪」
今回の個展のDMにも使用している「リッカタケ」
雪の結晶の別名「六花」。
ロッカともリッカとも読みます。
小さくても繊細で、雪の結晶のようにいつまでも見つめていられるような。
そんな美しさを目指しました。
アート作品はなんのためにあるのか。
その答えは様々ですが、
私は現実逃避のためにあると思っています。
万華鏡のように、顕微鏡のように、覗き込むと我を忘れて見入ってしまう。
どんなときでも入り込めてしまう世界。
日常生活のなかにちょこんと置いておいて、時々覗き込んでは日常のことを忘れられる。
そんなpiece(一片の作品)を作っていきたいと思っています。
本日から個展開催です。
2/16〜3/3
東急目黒線 西小山駅すぐ
http://curlupcafe.com
竹村東代子個展
「きのこの切り絵標本」
〜緻密で自由なきのこの世界〜
きのこの切り絵を標本箱に入れたものをたくさん展示します。
今決まってる在廊日は
16日12:00〜17:00
23日11:00〜ワークショップ開催。15:00ごろほかの仕事のため退出します。
3月3日最終日
11:00〜19:00
です。
土日両方こどもたち置いて出るわけにいかないのでこのような状態ですが、他に平日はちょこちょこ在廊しています。
平日の在廊日は随時、こちらのブログや
instagram (toyokotake)
twitter(toyokotake)
Fcebook
https://www.facebook.com/toyoko.takemura
でお知らせします。
よろしくお願い致します。
(個展開催概要)
竹村東代子個展「きのこの切り絵標本」
〜緻密で自由なきのこの世界〜
15年ほど前から、きのこに魅了されて切り絵をはじめました。それまで描いていた植物と違って、きのこは緻密ながらに生物的法則がなく自由に満ち、まだまだ未知の世界が残っています。この展示では既存の種の模写から、空想上の新種まで、切り絵標本として表現しました。私にとってきのこの魅力とは“万華鏡をのぞき込んだ時のような非日常感”。そんな体験をこの展示から感じ取ってもらえたら嬉しいです。
2019年2月16日(土)〜3月3日(日)
東急目黒線 西小山駅徒歩1分
curl up cafe
http://curlupcafe.com
※猫カフェですのでカフェ代が必要になります。
詳しくはcurl up cafeのwebsiteをご覧ください。
竹村 東代子
イラストレーター、切り絵造形作家。武蔵野美術大学日本画卒業。日本画のテイストを生かした緻密な植物のイラスト、和紙を使用した細密な切り絵作品を得意とし、書籍や広告、企業広告として多くの作品を発表している。